去年のボジョーレーヌーボーの解禁日の数日後に飲んだのは、ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール レ・ラパン2008。造り手はドメーヌ・シャルソネイ、フレデリック・コサール氏。
シャルソネイは1996年にサン・ロマンにできたばかりのドメーヌ。フレデリック・コサールがボジョレー地区の、無農薬で育てられた樹齢100年のぶどう畑『ラ・パン』(「うさぎ」の意味)のぶどうから造ったヌーヴォーだとのこと。2004年の初リリースから2008年で4年目。
ストロベリーの香りも高くとてもチャーミングなヌーヴォーだった。コクも程よく酸味も穏やか。タンニンも柔らかい。樹齢100年のぶどうから生まれたワインはしっかりとした骨格も感じられ、軽いだけではない美味しさがあった。
アイナメを塩コショウしてフライパンで皮にかりっと軽く火を入れた後、ハーブとドライトマト、ケッパーにジャガイモを散らしてオリーブオイルをかけてオーブンで蒸し焼きにしたものと合わせた。
大食+飲兵衛の私たちには珍しく飲みきれず&食べ切れなかったので、二日目はお料理の残りに水を足してグツグツ煮込んだスープを濾してから、アサリとタラを足してブイヤーベース風にして食してみた。二日目のヌーヴォーも問題なくお料理ともベストマッチ!
来年も飲んでみようかな~
ティエリピュズラの ヴァンクゥールブラン2007 を飲んだ。
三年前に恵比寿のフレンチレストランで飲んだ時、微発砲の優しい味に感激し、それ以来我が家のおもてなしワイン用にストックを欠かさない一本。ソーヴィニヨンブランらしくフルーティーでミネラリー。青りんごの爽やかさ。飲みやすいけれども酸味の後の苦味と甘さが程よくて飲み応えもある。かすかにビオ臭も感じられるが口に含んだ瞬間のフレッシュ感が勝って気にならない。思わず「おいしいなぁ~」と声が出てしまう自然派の白ワイン。
造り手のティエリピュズラは1994年に父親の畑を兄と共に継いでドメーヌ「クロ・デュ・テュエ・ブッフ」を起ちあげた後、1999年にネゴシアン「ティエリ・ピュズラ」を興した。ドメーヌとはぶどう栽培から醸造・瓶詰め・出荷まで一貫して行うワイン生産者のことで、ネゴシアンとは栽培農家からぶどうを購入して醸造して販売する業者。ネゴシアンとしてのピュズラは、ぶどうの育った土地環境(テロワール)を最大限に活かした個性あるワインを造ることを目指しているそうだ。このヴァンクゥールブランも年によってぶどう畑(農家)を変えているらしく樹齢も異なるとのこと。2005、2006、2007と飲んだが、2006年が一番好みだったかな~!
ハートのエチケットが可愛い「ヴァンクゥール」は、日本のワイン輸入卸会社ヴァンクゥールの為に造られたワイン。和食にも合うわけだ お刺身とも相性よし。ホタテや白身魚のカルパッチョ、チキンとアスパラのサラダなどと合わせて頂くことが多いがとても美味しい~
ちなみに、ピュズラのドメーヌもの、ル・クロ・デュ・テュエ・ブッフの「ヴァン・ブランVdt (シャルドネ2005)」も飲んでみた。
ところが・・・・・
コルクは少し青くかびたような部分があったものの気になるほどでもなく、早速グラスに注いで香りを嗅いでみたところ、かなり強いツンとしたにおいが鼻を衝き・・・ 口に含んでみると、ピリピリとした刺激が少しあり、とても甘い味わいだった。あれっ?おかしいな。。。白桃の熟れ過ぎて黒くなった部分のような、やや不自然な程の甘さと共に、心地よくない刺激があって、ちょっと飲めない感じ。少し置いてみたが同じだった。翌日もよく冷えたものを試してみたのだが、ツンとしたピリピリ感と甘みは同様でやっぱり飲みたいとは思えなかった。夫も「・・・」
これがこのワインの特徴によるものなのか、何らかの理由による劣化なのか、わからなかったのでメールでショップに問い合わせてみたところ、すぐに試飲をして下さったようでピリピリとした刺激や白桃の熟れ過ぎて黒くなった部分のような味わいはあったもののおいしく飲めたとの回答を頂く。若干の発砲と、ブルゴーニュのシャルドネとは違う甘味は、このワインの特徴で、ロワール産であるのと作り手がピュズラである(産地と醸造法、瓶詰など)ためと考える旨のご説明を頂いた。でもにおいが不快なものならとても気になる、還元香の可能性も考えられるが試飲で抜栓したものはそれほど強く感じなかった為、もしかしたらブショネの可能性があったのかもしれないとも。
私はメールでやり取りをするまで、このドメーヌがピュズラだとは気が付いていなかった。でも、言われてみれば舌にピリピリくる刺激や発泡の具合、りんごのような香りや甘さは「ヴァンクールブラン」と似ているような気がした。
3日後に一杯、よく冷えたものを試してみたところ、ツンと来る嫌な香りは抜けたというか落ち着いてきていて、不快な程度には感じなかった。夫もこれなら飲めるとびっくり!3日も経っているのにフルーティさが抜けず飲みやすくなるなんて、、、!
だから、おそらく、このワインはいわゆるブショネではないと感じた。甘みについては、好みではないけれど、こういう作り方もあるのだな~と勉強になったかな~。。。
ショップの担当者も数ヶ月前の入荷前の試飲の時とは随分印象が違っていたと言っていた。それだけ自然派ワインというのは奥が深いというか難しいということなのかしら。。。
以前飲んだフルニエのシュナンブラン「LES BARRES 2002」のあまりの美味しさにイチコロになってしまった私。2002、2003、2004年とたった3ヴィンテージしか生産されていないもはや幻のワイン。行きつけのワイン屋ではその時購入したものが最後の一本だったそうだ。以来、飲みたくて飲みたくてこれをストックしているワインバーを探して足を運んだ程。ボリューム感もあって若干の苦味とやさしく上品でさわやかな甘みの後味。甘みと酸味のバランスが絶妙ですっきりきれいな味わいだった。シュナンブラン100%なのに特有の嫌な癖やとっつきにくさもなく、とにかく感動の一本だった。
・・・で、先日お店でフルニエを見つけて、「きゃ~!あるっ!!」とよく確認もせずに購入。そのままよく確かめぬまま冷蔵庫へ。そして、後日、さあ、飲もう♪といそいそと食卓で開けて先ず一口飲んだ夫が「あ、甘っ・・・!」と。。。。元々甘めの味わいなんだから当たり前じゃん、と言いつつ私も飲んでみると、、、確かに第一印象はかなり甘め。ここで初めてまじまじとエチケットを見て笑っちゃった。そう、Moelleu(モワルー)の文字を見逃していたようで~!!
『モワルーとは、「moelle(モワル:骨髄)のようにやわらかい」、つまりクリーミーな甘口という意味で、ヴーヴレやコトー・デュ・レイヨンなどのAOCで作られる甘口ワインの形容に用いる』 (ポケットワインブックより)
でも、さすがのフルニエ!モワルーも爽やかでミネラリーで後口にほんのり香ばしさとシャープさも感じられて、やっぱりとても美味しいシュナンブラン100%だった。前回のLES BARRES 2002は、焼き鰤と大根煮と合わせてみて大満足だったが、今回の、ブロックのままゆっくり茹でたゆでヒレ豚withいろいろ薬味&ソースともバッチリ。上質のシュナンブランは和食と相性も良いみたい。もっとスパイスを効かせたエスニックにも合いそうだな~。大好きなパクチー&ニョクナムやナンプラーのソースとも試してみればよかった・・・・でも、、、もう買えないだろうな~フルニエのワイン。。。。(涙)
このルメール・フルニエは、銀行で働いていたワイン好きの女性が2001年11月に設立したドメーヌ。かねてから天才醸造家と評されていたニコラ・ルナールの大ファンだった彼女、なんと、宝くじ(3億円とのウワサ!?)に当たり、ニコラ・ルナールを招聘してぶどう栽培と醸造を任せる為にヴーヴレに畑を買いドメーヌを立ち上げたとか。。。。夢のような話
ワインの質にこだわるあまり、ついに資金が続かなくなってしまったことなどもあり2005年にニコラ・ルナールはドメーヌを去ることになり、ほどなくしてドメーヌも閉鎖されたそうだ。だから在庫が売れきってしまったら二度と会えないワイン。。。
ニコラ・ルナール氏は今もきっとどこかでワインを造っているのだろうな~。。。知りたい!買いたい!飲みた~い!!
日本人醸造家の大岡さんのワイン、ル カノン ロゼ プリムール2007 を飲んだ。
大好きなワインの一つで、生産量も少ない季節モノの微発砲の新酒(=プリムール)なので、見つけた時はついニンマリとしてしまう。ロゼの色合いも華やかでとてもキレイだし、桜の花びらが舞うエチケットも美しいので、手土産にも重宝する。この2007年は少し色調も強く、ボリュームがある感じ。綺麗な果実味と繊細さは健在で、きりっとしたフレッシュな辛口の中にもぶどうのほのかな甘みもあって、とってもミネラリー。柔らかい微発砲が食欲を刺激する。やはり日本人が作るワインだからか、和食ともぴったりマッチするのがうれしい。
この日は夏の暑い日だったので、柚子こしょうを効かせたカツオとワカメのカルパッチョ風サラダと冷奴・・・etcと合わせてみたが、和の薬味(しそ、ミョウガ)とも違和感がなかった。でも、生姜はほどほどに。。。根っこっぽい辛・苦味が舌にざらざらと残ってしまうから・・・。
もともと大岡さんのワインを知ったのは、友達から頂いた無ろ過のシャルドネ、’Le Canon’(Alc12.5%。ヴィンテージは多分2005年)がきっかけ。飲み慣れたいつものシャルドネとは違う味わいだったけれど、淡い黄色の色調の中の濁りについ驚いてしまうそのワインは口当たりもまろやかでかつ爽やかなとても美味しいビオのシャルドネだった。
大岡氏がローヌで作るワインは8種類あるそうで、いずれも除草剤や化学肥料を使用せず、酵母も野生酵母を使った自然な発酵を行い、酸化防止剤も付与していないらしい。ローヌのコルナスで有名な自然派ティエリー・アルマン氏の元でぶどう作りから醸造まで一貫して師事しており、独立した今も、収量も少量でありながら更によいぶどうだけを選別してワイン造りを行うという徹底したこだわりを実践できる優れた造り手だと思う。
最近では、ビオワインばかりを扱うお店やバーも増えてきたのはとてもうれしい事だ。でも、酸化防止剤を使っていないということは問題もある訳で・・・・・先日もとあるワインバーへ行った折にルカノンプリムールがあったので頼んでみたのだが・・・・フレッシュさがまったく抜け苦味が勝ってしまっていて、、、悲しくなった。鮮度が命のこのワイン、グラスでのサーブは無理があるのでは・・・・本当に残念だった。。。
さて、微発砲があまり好きではない夫も、このワインは気に入ったようで、「ジュースみたいだ~!」なぁんて言いながらもガブガブ飲んでいる。男のワインって感じではなさそうに見えるけれど、実は、「LE CANON」とはフランス語で男同士で『一杯やろうぜ!』という意味らしい。。。
Le Canon Rose Primeur 2006
2006年はロゼ色もやや淡く澱もたくさん♪そのせいで濁りも目立った。これは今年のお正月にお屠蘇代わりに開けたワイン。見た目とは違うキリリとした辛さが喉に心地よかった。
]]>夫の仕事関係の視察が目的だったのだが、もう一つのおまけの目的はワイナリー訪問。近所のワイン屋さんで出会ったお気に入りのスペインワインを造っているワイナリー、Casa de la Ermita を訪れて、ぶどう畑を見たい~!安くて美味しいワインをたくさん購入するゾッ!という期待一杯で、バレンシアからフミーリアまでレンタカーを走らせた。
バレンシアへは、英ヒースロー経由で空路入ったのだが、農園や畑、森などの緑で溢れているフランスの景色から一転、スペインは赤茶の土が目立つ乾いた土地だということが上空からもよく見て取れた。
バレンシア街中こそは街路樹や公園も多くて感じなかったが、オレンジ畑が広がる郊外を抜けるとやっぱりとても乾いた景色が広がっていた。
高速道路はとても整備されていて、距離の割には3時間ほどでワイナリーのある町に到着~!(飛ばしたけれど!!)
町に入ったもののワイナリーまでの詳細な地図がなかった為、近くのカフェバーで尋ねてみた。・・・・ところが、英語がまったく通じない! 女主人とお客の母娘を相手に、四苦八苦の私。ワイナリーの名前を紙に書くが、相手の説明がまったく判らない。すると、お客の若い母親が小さな女の子に「早くジュースを飲んで!」と促して(多分・・・)、自分のお茶は口も付けずに、「連れて行ってあげるから車で付いてきて!」(多分・・・)と言ってくれた。「急がないからお茶飲んで!」と言ってみたが、ニコッと笑って自分の車へと出て行ってしまった。女主人は笑顔で「良かったね!」(多分・・・)と言って抱きしめて送り出してくれた。思いがけない親切に感動~
そして無事、ワイナリーに到着し、既に始まっていた見学ツアーに参加して、とても清潔で近代的な設備を見せていただいた。最後はお待ちかねのテイスティング。7種類+軽食を堪能~!やはり実際にぶどう作り、ワイン造りに携わっている方からの説明は興味深く面白いものだった。一緒に見学したイギリスからのご一行と、さながら飲み会のような和気藹々とした雰囲気でワイン談義で(+その他の話でも)盛り上がった。
そして、お買い物~!帰りの持ち込み制限のことも考えずにどんどん買ってしまった私たち。日本からのお客は珍しいからと、嬉しいことにおまけのお土産を2本も付けてくれた♪
ワイナリーのぶどう畑 ワイナリー正面
ワインのラベルにも描かれているオリーブの大木
カーサ・デ・ラ・エルミータ2004 ‘アフルタード’
この‘アフルタード’は「華やかな果実味」というような意味だそうで、日本向けに造ったワインとのこと。名前の通り果実味が豊かでとてもパワフルでタンニンもしっかりしたフルボディの赤ワイン。暑い地方にありがちな飲み疲れがないのは、その果実味の凝縮感と酸味のバランスがとても良いからだろう。カーサ・デ・ラ・エルミータに行きたいと思ったのは、このワインの美味しさとその安さ(特価とはいえ、980円!)に感動したことがきっかけだったが、現地で試飲したワインも私たち好みのとても美味しいものばかりだった。栽培の難しいといわれているプティヴェルド100%や、甘口デザートワイン、カジュアルに飲める激安のワインなど、味わいのレンジも広く、これからも応援したくなるワイナリーだった。
全体的な傾向として、最近は飲みやすい軽快な赤ワインが好まれているそうで、熟成期間の比較的短めなクリアンサ(Crianza:(赤)規定熟成期間2年、内6ヵ月は樽熟成)や、もっと熟成期間の短いシン・クリアンサをどこのワイナリーも造るようになってきたとの説明を受けた。私としては、レゼルバ(同3年 内1年)やグランレゼルバ(同5年 内1.5年)のように、長期熟成した複雑でパワフルなワインがやっぱり美味しいと思うけれど、買ってすぐ気軽に開けられるワインの需要が高まっているのも納得。だって、セラーもないし、あるなら待てない性分なので。。。
スペイン土産の我が家のストックも、あと一本だけになってしまった。また、行きたいな~、現地。
クレレット・ド・ディを飲んだ。
ほのかにピンク色がかった北ローヌ地方の南の地区の発砲性の白ワイン。ワイン好きな友人からお土産に戴いたもの。適度な甘さとすっきりとした飲み口で、本当に美味しかった。
造り手のアシャール家は、5世代続くオーガニックワイン農家だそう。肥料もコンポストによるもの。ということは、化学的なものが一度も撒かれたことのない健全な畑の土壌から育った元気なぶどうから造られている体に優しいワインなのだな~と感動。丹念こめて育てた自分の畑のぶどうを万全なタイミングで手摘みして、丁寧にワインを造る、、、、そういう職人のような造り手の熱い思いが詰まったワインに出会えると、本当にシアワセを感じてしまう。
シャンパーニューのように製造工程が長くて複雑な造り方ではない田舎方式の素朴な泡だけれど、よく冷やしてフルーツやナッツと一緒にカジュアルに飲むにはうってつけ!結構ボリューム感もあるので、鶏肉のマリネやまぐろのタルタルなんかと合わせても良いかもしれないな~。
急いで購入したいと思い、ネットで探すものの、この綺麗なエチケット、“CuveeVent de Solaure”は出回っていないようで見つけられなかった。ワインも出会いが大切なんだな~。残念!今度は、同じ造り手の別の泡を試してみようと思う。
※記事の日付は、ワインを飲んだ日です。かなりの遅ればせ更新となってしまいました。もうすぐキャッチアップします!
]]>ソアヴェ2006を飲んだ。
以前はキャンティと並んで安ワインの代名詞のように言われていたヴェネト州を代表する白ワイン、ソアヴェ。生産量も多い為、玉石混交、造り手によって差が大きく出るようだ。そういえば、私が以前、あるイタリアンレストランで飲んだあるソアヴェは、水みたいで平坦な味だったなぁ~。それ以来、ソアヴェは何となく避けていたのだけれど、今回のは◎!!このPRAのソアヴェクラシコは、イタリアンのみならず和食にもマッチする美味しい辛口ワインだった。香りのボリュームはさほど感じられなかったが、すっきりシャープな心地よい中にほんのり香ばしい香りが食欲をそそる。ソアヴェの特徴のミネラリーさや酸味も適度で、ふくよかだけれども後口がとてもすっきりとした白ワインだった。
ワイン仲間とお節と合わせたいワインは何だろね~という話をしていた時も、「美味しいソアヴェならOKかもね!」と名前が挙がっていたし、夏場の暑い日のランチにも合わせやすそうだし、2,400円とデイリーワインには少々高め設定だけど、ストックしておくと出番の多いワインかもしれない。
この日は、白身魚(鯛)とアスパラガスのアーリオオーリオスパゲティと。少しだけケイパーを効かせて、ソアヴェの酸味と合わせてみた。こういうイタリアのワインって、ニンニクとオリーブオイルをたくさん使ったシンプルなお料理と本当に合うんだな~!口いっぱいに広がったオイルのベトベトを、このソアヴェがすっきり爽やかに洗ってくれる感じ・・・!地産地消は理に適っているのねと納得~♪
※記事の日付は、ワインを飲んだ日です。かなりの遅ればせ更新となってしまいました。悪しからず・・・
]]>マルセルラピエールのMorgon2005を飲んだ。
大好きなワインのひとつ。急なお客様にもおもてなし出来るように、このモルゴンだけはストックを切らさない。いわば我が家のハウスワイン(・・・僭越ながら)
ブルゴーニュの一番南に位置するボジョレー地方といえば、ジュースみたいなヌーボーが有名だけど、このモルゴンは同じぶどう(ガメ)から造られているとは思えないくらい濃厚で力強い赤ワイン。タンニンと酸味のバランスもとてもよく我が家のお客様にも大変受けが良い。
このモルゴン村を含め、クリュ・デュ・ボジョレーと格付けされる10村で生産される赤ワインはとても凝縮感に溢れていて濃厚だと言われている。そしてこのラピエールは、完全有機製法を採用し人為的に酸化防止剤を添加しない、自然派ワインの先駆的存在だそう。このモルゴン、空気接触による酸化を嫌いコルクを蝋でビシって固めているところも、高級ワインっぽくてステキ~
輸入量もさほど多くないようなので、見つけたら即買いの我が家。そろそろ補充しなくては・・・
MORGON 2005 Marcel Lapierre 2,709円 ガメ100% ネットショップ ez-Wine にて購入
※記事の日付は、ワインを飲んだ日です。かなりの遅ればせ更新となってしまいました。悪しからず・・・
]]>かのボルドー五大シャトーの一つ、シャトーマルゴーのセカンドラベル、パヴィヨン・ルージュ・デュ・CH.マルゴー2002を飲んだ。(ハーフボトルですが・・・!)
そのタンニンの柔らかさから女性的で優雅なワインと称されているシャトーマルゴー。グランヴァンはお高くてとても飲めないので、せめてセカンドを!ととても楽しみにしていたワイン。
ここ10年余りシャトーマルゴーでは、特徴をより際立たせるために、カベルネソーヴィニオンの比率を高めているそうで、その分使用されなかった高品質のメルローがこのセカンドに投入されるようになったらしい。ますます期待
まだ早いかな~と思ったが、ハーフボトルだし、「え~い、飲んじゃえ!」と開けてみた。
とっても深くて綺麗なガーネット色。香りも黒果実の凝縮感があってうっとり~♪
でも・・・やっぱりまだ硬いような気がした。私たち二人はゆっくり楽しむことができない性質なので、いつもの通りグイグイ飲み進んでしまったが、それでも最後の方はふわ~と豊満な香りがますます素敵で、タンニンも重厚なんだけれどもとても滑らかでコクと深みも備わって、「やっぱり美味い~」と感動。今度はフルボトルで味わいたいものだ。。。
この日の料理は鳥のトマト風味の煮込み料理。ワインに合わせてパプリカや丁子などを効かせて濃厚な味を目指す。(でも手抜き・・・) お料理が軽すぎてワインとはミスマッチでした~×××
特別なワインを開ける日は、ちゃんと丁寧に手間を掛けたお料理でゆっくりと楽しまなくては勿体ないな~と思った過日。
PAVILLON ROUGE DU CHATEAU MARGAUX 2002
カベルネ・ソーヴィニヨン75%、メルロ20%、プティ・ヴェルド、カベルネ・フラン5%
エノテカネットショップにて購入 ハーフセット価格のため個別価格不明
(「ハーフじゃ美味しさがわからない!もっと飲みたい!!」by夫)
※日記の日付は、ワインを飲んだ日です。超遅ればせのアップです。悪しからず・・・・
]]>先日、ミネルヴォアの2005年を飲んだ。
造り手は Domaine Tour Boisee。
18世紀から続く自然派の生産者としてミネルヴォアを代表する存在。テロワールやブトウが本来持つ力をそのまま活かす為に、ブドウ栽培は「リュット・レゾネ」、醸造は「セミ・マセラシオン・カルボニック」(果皮と果汁のスキンコンタクトを増やし上質のタンニンを抽出する醸造法)を採用しているとのこと。驚くことに、ブドウの房は除梗をせずに丸ごと発酵したり、ルモンタージュをしないなどの方法で造っているらしい。
コルビエールと近く、内陸に位置する産地のAOCワイン。完熟ブドウの甘さとパワーを持つ期待通りのおいしい赤だった。果実味がとっても豊か!きれいなガーネット色でさわやかさと、コク+複雑さも併せ持つ楽しめるワイン~~~やはりグルナッシュ系が好みなのだな、、と改めて確認。・・・・で、この日の料理は、何だったっけ???忘れてしまった~
Minervois 2005 Domaine Tour Boisee
グルナッシュ60%、カリニャン20%、サンソー20%
近所のワイン屋にて 1,400円(税込み) ☆☆☆☆
(「コストパフォーマンス最高♪買い占めるべし!!」by夫)
※この記事は、以前楽天ブログで公開していたものをそのまま載せています。
ジャン・クロード・マス シャルドネ2006を飲んだ。
Les Domaines Paul Mas の造る、VIN DE PAYS だが、酸もしっかりとありつつふっくらまろやかで、重すぎることもないすっきりフルーティーな、好きなタイプのシャルドネ。
100%樽熟成で、新樽比率が60%と高いそうだが、軽やかであまり樽を感じなかった。柑橘系のフルーティーさがより際立っていると思う。
いつもは美味しくいただけるこのワイン。
今回は、合わせた料理が悪かった シャルドネにクリーム系なら だと思ったのに・・・・
コーンクリームシチューに、白&ブラウンマッシュルームをタップリ入れて合わせてみたら、何コレっ!??? ワインのまろやかさが台無し。酸味と苦味だけが後口に残る、薄っぺら~いシャルドネになってしまった。何でどうして・・・・????
市販のルーだから?たまねぎが多すぎた?・・・・それとも今日の体調が悪かったから?(←でも、夫もこのミスマッチに絶句していたから、この線はまずない)
マッシュルームのせいだとは思えないし、、、とひとつひとつ潰していくと、コーンに行き当たった。コーンの甘みと茎っぽい風味が犯人!と目星をつけ、さらに考えてみる。。。。
コーンフレーク、トルティーヤ(具無し皮だけ)、とんがりコーン、コーンポタージュ、ポップコーン、焼きもろこし、バターコーン、、etc。コーンで連想するものはこんな感じだけど、やっぱり、ワインが飲みたい気分にはならないかも。コーンが主体の料理とはNGということで、今後気を付けようと思った。
残りのワイン(ほとんど!)は、翌日、豚トロのあぶりと共に、おいしく頂きました~
Jean-Claude Mas Chardonnay 2006 VdP D'OC /ELEVE EN BARRIQUE(オーク樽を用いて醸造)
Alc13.5% ☆☆☆
近所のワイン屋で購入 1,200円前後
※この記事は、以前楽天ブログで公開していたものをそのまま載せています。
ソミュール シャンピニ V.V 2002 を飲んだ。
造り手は、シャトー ド ヴィルヌーヴ。
ロワール地方は風光明媚な風景でも有名だそうだが、その中でも美しい街の1つに挙げられるソミュールの近くの、ロワール河を見渡せる最高の場所に構えられている評価の高いシャトーらしい。
以前、Chinonを飲んで、カベルネフラン100%ってくせはあるが、意外に料理にも合わせやすそうだし、好きだなぁと思ったので、試してみた一本。
CF特徴の植物っぽさはもちろんあり、ふくよかさあり、ほどよい酸とタンニンのバランスがなんとも素晴らしかった。このやさしさは、Vieilles Vignes(ヴィエイユ・ヴィーニュ)だからかな?V.V.は、良い年にしか造られないそう。
ジャムのような濃縮感たっぷりのとてもチャーミングな美味しい赤だった。
特有の風味の土っぽさは、ごぼうやレンコンなどの根のものを連想させる。根菜類を使った和食にもぴったり合いそう!・・・でも、この日は、ピザと。あまりチーズィーだと重たくなりそうだが、手作りトマトソースとの相性は悪くなかったかも。
急いで買い足そうとネット検索してみたものの、どこも「完売」。。。残念~~~
コスパも最高で、とても好みの一本を見つけて、かなりシアワセ~
Saumur Champigny V.V. 2002 Ch.de Villeneuve 2,079円(税込み)
ネットショップ“ez-Wine”にて購入 ☆☆☆☆☆ カベルネフラン100%
(「2千円ちょっとのワインかな?でも美味い!」by夫)
※この記事は、以前楽天ブログで公開していたものをそのまま載せています。
ル・オー・メドック・ド・ジスクール 2000 を飲んだ。
先日、友人達とのBBQ用に持参した中で、好みを違える皆が揃って美味しい!と言った一本。
白肉であるチキンから始まって、だんだん赤身の牛肉へ、軽→重、お味もシンプル塩コショウ→複雑な手作りタレをからめて、、、と、とてもオトナなBBQだったが、その後半に飲んだ。
ベリー系の果実味がとても豊かで、ふわ~っと優雅な香り高く、しっかりとした味わいの中にやわらかさのある飲みやすい赤だった。酸もタンニンもやさしくて繊細。するする飲めてしまう感じだった。セパージュもCS主体だが、メルロのブレンドも多い分、女性にも男性にも好みにかかわらず飲みやすいのだろう。
マルゴー村の3級シャトーのジスクールがオー・メドック側の畑のブドウから作ったワインとのこと。人気漫画『神の雫』でも絶賛されたワインで、すぐ完売となるらしい。
そう思えば、コストパフォーマンスはよいのかもしれないが、、、。私はエノテカで2,800円(税抜き)で購入したが、ネットでの価格は2,200円台~幅があり、2,000円台前半ならコスパ考えればリピートしたいなぁ~と思った。
LE HAUT-MEDOC DE GISCOURS 2000/2,800円(税抜き)
エノテカネットショップにて ☆☆☆☆
カベルネ・ソーヴィニョン65%、メルロ30%、カベルネ・フラン5%
※この記事は、以前楽天ブログで公開していたものをそのまま載せています。
また今日もコルビエールを飲んだ。
冷凍庫にストックしていたラム肉のしゃぶしゃぶに合わせて。
ラムを半解凍すると思ったよりも特有のにおいが強かったので、大根おろしを添えようとした。、、が、つい先日飲んだコルビエールをイメージしつつ、大根の辛味がワインの果実味や甘みとぶつかってしまうかもと思い、かぶをすってみた。かぶの柔らかい甘み(ニュートラルな甘みという感じ。。)が、ラムの生臭さを消すと共に、コルビエールとの仲介役をしてくれるのでは、、と期待したのだが、これが大正解!!少々のわさびと生醤油をたらしてもワインの風味を邪魔しなかった☆ちょっと感動・・・♪
コルビエールもそうだけど良い造り手のローヌや南仏のワインは、少々体調が悪くても、料理のジャンルもあまり問わず美味しく飲めるから、ついつい買い込んでしまうしすぐ開けてしまう。。価格もお手頃~♪
ネットでは、このコルビエールも『エイジングしても楽しめる~』って書いてあったからまとめ買いしたのに・・・・
今度は、ローヌ北部のシラーたっぷり コート・ロティやコルナスを飲みたいな・・・・
CORBIERES 2004 DOMAINE DE VILLEMAJOU 1,900円 エノテカネットショップにて ☆☆☆☆
※この記事は、以前楽天ブログで公開していたものをそのまま載せています。
先日二日間をかけて、コルビエール2004を飲んだ。
セパージュは、カリニャン40%、シラー30%、グルナッシュ20%、ムールヴェードル10%。
エールフランスビジネスクラス搭載のワインだそう。
グルナッシュのやさしく焦げたような甘さが最初に風味立つ。美味しい好きなワイン。
初日は豚シャブと合わせてみたが、ゴマダレとの相性もOK!
でも、柚子ポン酢とは、シラーのがさがさタンニンが目立ってしまってワインがもったいない感じだった。
翌日は、お魚の煮付けをはじめ、the very 和食と。おしょうゆとの相性も悪くなく美味しく頂く。
香ばしい甘さよりも渋みが出てきた二日目のワインだった。
好きなフランス南部のワインだが、やはり時間と共に変化する複雑性、、といえば、先日のサッシカイアのほうが楽しめたような気がする。フムフム、なるほど、格上のワインをたくさん飲むと私の好みも変わっていくのかもしれないな、、、と思った秋の十三夜。
CORBIERES 2004 DOMAINE DE VILLEMAJOU 1,900円 エノテカネットショップにて ☆☆☆☆
(「3千円くらいのワインかな?」By夫)
※この記事は、以前楽天ブログで公開していたものをそのまま載せています。
サッシカイア2002を飲んだ。
2002年はさほど良い年ではないそうだが、何といっても憧れのスーパートスカーナ。
飲み頃はまだ先かもしれないが、友人夫婦と一緒に飲もうと選んだワイン。
はやる気持ちを抑えつつ、お料理にあわせて先ずはAOCブルゴーニュ・ブランで乾杯!!
酸味も柔らかくて、すっきりとしつつエレガントなお味。レモンをたっぷり絞った、蛸とセロリとかぶのマリネには、もうちょっと酸のはっきりしたフレッシュ&フルーティーな、シャブリとかSBの方がよかったかも。。。。
でも、次のグラタンにはぴったり合った!!
次は、南ローヌのCotes Du Rhone 2003。グルナッシュ70%、シラー20%の、とっても果実味豊かで美味しいワイン。口に残るスパイシーさがあって強さも感じる赤。やっぱり南ローヌの赤はおいしいなぁ、と再確認。
味わいとしては、先日飲んだジゴンダス(GIGONDAS2001 Bosquets)の方がより好みかも・・
そして、ついにSASSICAIA
合わせた料理は、牛すね肉の赤ワイン煮。←オーストラリアのシラーズで5時間煮込む。。
グラスへ注ぎながら、、、、アレレッ??? あまり香りがしない!?
グラスに鼻を近づけてみる、突っ込んで(!)みる、、、、香りのボリュームはあまり強くない感じ。ムムッ、、早すぎたかしら??と心配になりつつ、口に含むと、やはり硬い。
そういえば、ゆっくりゆっくり楽しんでください、とお店の人に言われたことを思い出した。
付き合いの長い友人夫婦とは、会話も弾む。揃って大食漢+お酒好きの四人が、飲み、食べ、しゃべる。
だんだんとふわっと香りが広がってきて味わいも厚みのあるものになってきた。
とはいえ、がしがしとしたカベルネらしさはあまりなく、男性陣にはやや物足りなさそう。
全体的にバランスのとれた優しい味わいで、とても上品なワインだと感じた。
想像していたパワフルなワインという印象ではなかったので、若干拍子抜けしたものの、
機会があったらまた飲みたい。
SASSICAIA 2002 14,490円 近所ショップにて。Alc.13.5% ☆☆☆☆
(「半分くらいの値段のワインだなぁ」by夫 ←辛口)
※この記事は、以前楽天ブログで公開していたものをそのまま載せています。
その間もワインはたくさん飲んでいたのですが、最近は飲むばっかりで、エチケットの保存はおろか、ボトル撮影もせず、味わいやセパージュなども記憶せず、、、という無為の日々を過ごしていました。。。
昨年、せっかくワインエキスパートの資格を取得したのに、このままでは何もかも忘れてしまいそう!何とかせねば!と一念発起。せめて記録だけでも残しておこうというゆるゆるな意気込みではありますが、再開していきたいと思っております。
どうぞよろしくお付き合い下さい~
(同日付でアップした記事のほとんどは、前ブログから引越しした古いものです。)
by わんこと夫と海辺で暮らすワイン好き はな’s
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